今年で20周年の節目を迎えたローソンストア100は、都内で13日に戦略発表会を開催。プライベートブランドを刷新し、野菜生鮮カテゴリーのリブランディングを行い、「マチの安心価格」を充実させる方針を明らかにした。担当者は「今後も、ローソンストア100では“価値ある価格”でお客様の食と暮らしを支え、豊かな毎日をお届けしてまいります」と意気込む。
■20周年祭が開催
ローソンストア100では5月14日から6月3日まで、復刻商品の販売や、お得なキャンペーンを展開する「20周年祭」を開催する。昔懐かしい『悪魔のおにぎり』『リングドーナツ』『濃い味クリームチーズ』といったヒット商品を復刻するほか、20周年を記念してお得を詰め合わせたHAPPY BAGの発売、またレシートスタンプキャンペーンなども実施していく考えだ。
■3つの戦略テーマとは?
ローソンストア100の小栗知義社長は、2005年5月よりスタートした同社のコンビニ事業について振り返り「生鮮食品から生活必需品まで幅広い品揃えでマチの食卓を応援してきた20年間でした」と評価する。
そんなローソンストア100では、次の20年を見据えて新コンセプト「あたらしい・おいしい・うれしい」の提供価値を追求していく。小栗社長は「商品構成を常にアップデートしていきながら、市場に対して、お客様に対して、研ぎ澄まされた“あたらしい”を提供します。そして食を扱うブランドとして、大前提ど真ん中の価値が“おいしい”です。社内における試食を繰り返して、美しさ、見栄え、風合い、口どけなども含めた美味しさを追求していきます。また多くのお客様に来店いただき、ワクワクするような購買体験を通じて“うれしい”を提供します。そのために、ますます競争力のある価格設定で展開していきます」と力を込める。
今年より3つの戦略テーマを掲げる。詳細についてはローソンストア100の吉田貫臣氏、および井野新太郎氏が説明した。1つは「LSマルシェ」で、生鮮分野で品揃えと鮮度管理を充実させる。「これまで以上に生産者の方たちと直接的な繋がりを持って、旬の野菜・果物をタイムリーに、品揃え豊富に仕入れます。新鮮な生鮮野菜をより魅力的に見せる売場づくりにも取り組み、まるで市場にいるかのようなカラフルな商品棚でお買い物を楽しめるようにしていきます」と吉田氏。
2つめとしてプライベートブランド「LAWSON VALUE LINE」はロゴを刷新し、ブランドのアップデートを図る。吉田氏は「パッケージデザインについても品目ごとの色づかい、商品名の表示などを改善します。またメーカー様との連携を強化することで、品質、価格に自信のある商品ラインナップでお届けしていきます」と説明する。
3つめとして「マチの安心価格」の取り組みを広げていく。井野氏は「物価が高騰している昨今ですが、我々としては各カテゴリーの定番商品であったり、お客様の生活に資する商品については逆に価格を下げてマチの安心価格で展開していきます。たとえば卵、牛乳、パンなど日々の生活に欠かせない商品は、自社調べの範疇ではありますが、他社様よりも少しでもお買い求めやすい価格に設定します。仕入れや物流の効率化、店舗オペレーションの改善などのコスト削減、このほか企業努力と創意工夫を重ねながら、マチの安心価格を守り抜いていきます」とする。
直近では5月21日より「おにぎり値下げ宣言!」として、ローソンストア100で現在販売しているおにぎり商品の4割ほどを一斉値下げする。その中でも、特に人気がある5品については「マチの安心価格」で提供するという。「当社は創業以来、いつでも身近に手に入る安心の価格を追求してまいりました。20周年を迎えた今、その思いを新たに展開するのがおにぎり値下げ宣言! となります。是非、店舗でお買い求めいただければ幸いです」と井野氏。
最後は「20周年を迎えて作成した新たなコーポレートビジョンを旗印に、お客様の毎日の生活を豊かにするライフスタイルブランドを目指していきます。3つの戦略テーマである生鮮青果の強化、プライベートブランドの刷新、マチの安心価格の取り組みを強化し、今後もローソンストア100は“みんなと暮らすマチ”を幸せにする存在であり続けます」とまとめた。