いちいち文句ばかり言う人がいて、雰囲気が重くなって疲れる…。このような悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。また、ふと気づけば自分もつい文句を言ってしまっている…と悩んでいる人もいるかもしれません。
本記事では、文句ばかり言う人の心理や末路、対処法を紹介します。
文句ばかり言う人の特徴と心理
文句が止まらない人には、いくつかの共通した思考パターンや性格傾向があります。まずはその特徴と心理を見ていきましょう。
いつも粗探しをしている
文句を言う人は、どんな場面でも「粗探しモード」でいることが多いです。些細なミスや不備に過剰に反応し、それを見つけるとすかさず指摘。まるで勝ち誇るかのように文句を言い出します。
人に対して指摘をすることで、優越感に浸っているのかもしれません。
承認欲求が強い
注目されたり、認められたりすることに強くこだわる人は、周囲の反応が薄いと不満を抱きがち。結果として、文句を言うことで注目を集めようとします。
文句を言えば誰かが話を聞いてくれるという経験を積み重ねていると、「不満を言う=構ってもらえる」という誤った学習が根づいてしまうのでしょう。
自分は他人より優れていると思っている
文句ばかり言う人は、「自分は他の人より優れている」と思っていることが多いです。「自分の考えは絶対に正しい、だからあの人の考えは間違っている」と思い込み、それが文句となって言葉に出てしまうのでしょう。相手から反論されようものなら、ますます文句は激しくなります。
人の言葉を信用できない
自分の考えが絶対に正しいと思っている人は、当然ながら人の言うことを信用していません。疑念が膨らむと、いつしか不満や攻撃的な態度となって表れます。
結果、周囲との信頼関係を築くのが難しくなり、孤立してしまうことも。
他人を正そうとする
文句の裏には、「相手を従わせたい」という気持ちが潜んでいることもあります。たとえば、同僚が別のやり方で仕事をしていると、「自分の方法が正しい」と延々と否定し続ける…というように、相手の自由を奪ってしまうケースも。
文句ばかり言う人の末路は?
文句を言うことで一時的にすっきりすることもあるかもしれませんが、それが習慣になると、思わぬ代償を払うことになります。
周囲との人間関係が悪くなる
文句や愚痴も適度であれば共感を生みますが、頻度が高すぎると逆効果。「またか…」と思われ、次第に会話を避けられるようになります。
さらに、その場にいない人への文句が他人づてに伝わってしまえば、人間関係はますますギクシャクすることに。
信用がなくなり、助けてもらえなくなる
問題が起きたとき、他人を責めるばかりで何も建設的な提案をしない…。そんな態度が続けば、「この人とは協力できない」と思われてしまいます。
いざというときに手を差し伸べてもらえない、という状況を招く原因にもなります。
ネガティブ思考に陥る
文句を言うクセがつくと、物事をつねに否定的に見るようになります。自己肯定感が下がり、「どうせ自分なんて」と落ち込みやすくなる一方で、表面上はプライドが高くなり、人に対して攻撃的になる人もいます。
悪循環から抜け出すには、自分の思考のクセに気づくことが重要です。
文句ばかり言う人に疲れたときの対処法
文句を聞き続けていると、ストレスが溜まって疲れてしまいます。どうしたらうまく対応できるのか、ここでは5つの対処法を紹介します。
発言の否定をしない
先述したように、文句を否定すると相手はさらに激しく主張してきます。無理に反論せず、軽くうなずく程度で聞き流すのが効果的。感情に巻き込まれないよう、適度な受け流しが大切です。
同調しない
つい「そうだよね~」と合わせたくなる気持ちもわかりますが、迎合はNG。一緒になって文句を言っていると、自分の評価まで下がってしまう可能性も。特に第三者の悪口には要注意です。
解決策を問いかける
文句ばかり言う人には、「で、どうしたいの?」と冷静に聞き返してみると、相手がハッとすることがあります。不満だけではなく、次の行動を考えるきっかけになるかもしれません。
見守り、必要以上に関わらない
「そういう人なんだ」と割り切って、感情的に反応しないようにするのもひとつの方法です。必要以上に関わらず、適度な距離を取りながら周囲と協力して対応しましょう。
距離を保つ
会話を途中で切り上げたり、別の作業に集中するフリをしたりして、上手に物理的な距離を取りましょう。あえて関心を示さないことで、相手も「この人には文句が通じない」と悟るようになります。
文句ばかり言う人と上手に付き合うために
身近に文句ばかり言う人がいると、気が滅入ってしまうこともあるかもしれません。しかし、その人の心理や背景を理解すれば、過度に振り回されることも減っていきます。
また、「最近、自分もつい文句が多くなっているかも…」と感じる人は、自分の言動を見つめ直すきっかけにしてみてください。ネガティブな習慣を手放し、前向きな人間関係を築いていくことが、心の健やかさにもつながっていきます。