シマノは、SHIMANO CUESシリーズFH-U6060に搭載される、バッテリーを搭載せずに通常の自転車でもオート変速を可能にする機能「Q’AUTO(クォート)」を6月1日にリリースした。

電動アシスト自転車とは異なるサイクリングの楽しさを提供する「Q’AUTO」は、学習機能を持つソフトウェアを搭載しており、ライダーにとって適切なギアを学習し自動で変速する。ライダーは変速タイミングを考える必要はなく、前方に広がる景色へ意識を集中することができる。

「Q’AUTO」が搭載される、「FH-U6060: オート変速 ダイナモ内蔵 フリーハブ」(希望小売価格39,482円)は、内部に発電機(ダイナモ)を備え、ペダルを回すたびに自ら発電を行う。フリーハブ内部には速度、回転数(ケイデンス)、傾斜を計測する3つのセンサーがあり、Q’AUTOは走行状況の情報を収集しながら変速に必要な電力を蓄えるため電池切れの心配や充電を待つ時間も必要ない。

  • FH-U6060: オート変速 ダイナモ内蔵 フリーハブ(希望小売価格39,482円)

また、「Q’AUTO」はライダーとその走行条件との関係をモニタリングし変速を学習することで、ライダーの迷いを取り除き、自動で適切なギアを提供する。さらにDi2シフトスイッチを使うことで、ライダーは自分の意志で変速でき、かつQ’AUTOへ即座にフィードバックを提供。スイッチでの変速により、システムはそのギアを選択すると同時に、その時の走行状況(速度、ケイデンス、傾斜)を記憶する。あらゆるライディングスタイルや様々な路面変化に対し、6,500以上のアルゴリズムパターンから最適化され、時間が経つにつれ、ライダーの好みに応じた変速を行うようになる。

また、FH-U6060フリーハブと同時に発売されるのは、RD-U8050-SGS/GSリアディレーラーおよびSW-EN605-Rワイヤレスシフトスイッチ。RD-U8050-SGS/GSはシマノのワイヤレスDi2スイッチおよびシフトレバー(フラットバーからドロップバーまで)と互換性があり、最も幅広いライダーとライディングスタイルをカバーするリアディレーラーだ。

  • 「RD-U8050-SGS/GS: LINKGLIDE ワイヤレスDi2 リアディレーラー」(RD-U8050-SGS希望小売価格33,625円、RD-U8050-GS希望小売価格29,124円)

「RD-U8050-SGS/GS: LINKGLIDE ワイヤレスDi2 リアディレーラー」は、 3つのプリセットモードを切り替えるファンクションボタンが特徴で、LINKGLIDE カセットスプロケットに対応。「RD-U8050-SGS」(11スピード 11-50T, 11-45T 10スピード 11-48T)が希望小売価格33,625円、「RD-U8050-GS」(10スピード 11-43T)が希望小売価格29,124円。

  • 「SW-EN605-R: ワイヤレスシフトスイッチ」(希望小売価格15,506円)

「SW-EN605-R: ワイヤレスシフトスイッチ」(希望小売価格15,506円)は、 直感的に操作できる3つのボタン、 バッテリー残量を表示するLEDインジケーターが特徴。電池 CR1632を2個使用、E-TUBE PROJECT Cyclist アプリでカスタマイズ可能 (Version 5.2 以降)、クランプバンド径は22.2mm。

また、ホダカのスポーツサイクルブランドNESTOより、日本国内向けとして初めて「Q’AUTO」を搭載した自転車「AUTOMATE(オートメイト)」が2025年11月に発売予定。 NESTO AUTOMATEは、シマノQ‘AUTOがもたらす“賢さ”と“洗練された外観”を手に入れたスマートなクロスバイクだ。希望小売価格は198,000円。