日立ハイテクは3月31日、海外グループ会社の日立ハイテクアナリティカルサイエンスと国内グループ会社の日立ハイテクサイエンスに統合し、一体運営することで分析事業の強化を図ること、ならびに2025年4月1日付で日立ハイテクサイエンスを「株式会社日立ハイテクアナリシス」に社名変更することを発表した。
今後、分析事業は、今後の暮らしやすい社会の実現や地球環境維持といった前提を踏まえた材料の開発や製造、検査プロセスに重要と考えられており、今回の一体運営化は、そうした難易度が高まる顧客や社会からの課題解決に両社の技術を集約することで、新たなソリューションを生み出し、提供していくことを目的に行われるものとなる。
なお、日立ハイテクアナリティカルサイエンスは、イギリス、ドイツ、フィンランド、中国に拠点を置く、ハンドヘルド型の蛍光X線やLIBS(レーザー誘起ブレークダウン分光法)、可搬型の固体分光分析装置などの可搬型分析装置の開発、製造、販売、保守、および関連部品・消耗品の販売により、リサイクル工程や品質管理業務を支えてきた企業。一方の日立ハイテクサイエンスは、物性分析(熱分析、分光分析)、元素分析(蛍光X線、ICP、原子吸光)、有機分析(液体クロマトグラフ)などを行う各種分析装置の開発、製造、販売、保守、および関連部品・消耗品の販売により、幅広い研究・開発、品質管理業務を支えてきた企業で、日立ハイテクグループ全体として、今後も知る力を通して社会や顧客の真の課題を正しく理解し、課題を解決することで持続可能な社会の実現に貢献していきたいとしている。